ドラえもん1巻50周年記念版を読んで。

ドラえもん

去る7月25日、ドラえもん1巻の50周年記念版が発売された。通販でも頼んでいたのだが、我慢できず書店でも買った。

舌を出し、片目に逆さのドラえもんが描かれた表紙が新刊として平積みにされているのは50年ぶりだろうか。2000年生まれの僕が発売当時を知る由もないが、なんとなくすごい瞬間のような気がした。

ビニールを剥がし、開いた瞬間に懐かしく思ったのは匂いだった。ああ、ドラえもんの匂いだなと思った。正しくは新刊コミックの匂いだろうが、小学生の頃に刷り込まれた僕にはそう感じた。

僕が初めて買ったドラえもんは1巻ではなく、プラス1巻だった。幼い僕はプラスの意味が分からず、1と書いてあるのだからこれが最初だろうとプラス1巻を手に取った。ここにドラえもんの素晴らしさがあるなあと思う。繋がりがあるとはいえ、基本は1話完結の生活ギャグ漫画。S(すこし)F(ふしぎ)な世界をどの巻からでも楽しめる。

別冊ふろくは当時の記事がいっぱいで読んでいて楽しい。生まれる前のドラえもんブームというか、熱量が伝わる。

なんとなく、F先生の写真を見るとジーンとした。長生きしてほしかった。

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