駄菓子屋

実家へ帰った夏の夜、近所の駄菓子屋のシャッターが開いていた。正確にはたばこ屋であるが僕にとっては駄菓子屋だった。

だいぶ前に閉店した店は、子供の頃に買い物をしたそのままで、唯一違うのは棚に商品が何もない。

お菓子売り場、文房具売り場、レジ。レイアウトは同じでも、雰囲気が違う。店主である婆さんを最後に見たのはいつだったか思い出せないし、奥の住居部の明かりも婆さんの息子さんだろう。

時間が経ったんだなあ。

原付で前を通っただけだが、なんだか感傷的になった。

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